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2009年6月29日月曜日

外国株をどこで買うか? 

これから外国株を始めたいと思っている人のために少し書きます。

先ず素朴な疑問として:

「外国株って、どこで買うの?」

という問題があると思います。

大きく分けて3種類のやり方があります。
(もちろん、これだけじゃありません。読者の皆さんの中には例えば現地の証券会社に直接乗り込む「剛の者」も居ると思うんです。そういう過激なアプローチは、、、実は一番成功するパターンです。でもこればっかりは誰にでも出来る事じゃないので、今回は省略します。)

その3種類とは:

①外国株に強いネット証券を使う
②対面型証券会社を使う
③CFDを使う

です。

それぞれの種類を説明する前に先ず自分に聞いて欲しいことは:

「アナタはどういう投資をしたいのか?」

ということです。それによって選ぶべき証券会社が変わってきます。

先ず(オレはバタバタやるのは好かん。じっくり腰を落ち着けてやりたい)そう思う人は①か②です。

(わたしはチャートとか結構好きで、どちらかと言えばトレーディングが好き)という人は①ないしは③でしょう。

特に(買いからだけじゃ、つまらない。空売りもしたい)という人なら③が良いです。

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①外国株に強いネット証券
外国株に強いネット証券は腰を落ち着けてやりたい人にも、トレーディングの好きな人にもお薦めできますが、限界もあります。

先ずそのネット証券の取扱銘柄リストをホームページなどで確認して下さい。自分の買いたい銘柄がリストに無ければそのネット証券でその株を買うのはまずムリだと諦めてください。(もちろん、「この株を扱ってください!」というリクエストを出すことは出来ます。良心的なネット証券は前向きに検討してくれます。)

もちろん、証券会社の取扱銘柄数は多ければ多いほど良いです。

外国株に強いネット証券とひとことに言っても、特定の国や地域の株式に特化しているネット証券と、総合ネット証券があります。

特定の国や地域の株式に特化しているネット証券はその国の経済や個別銘柄に関する情報にも力を入れているところが多いです。

このへんの情報に関しては「なげやり的中国株対決」という情報サイトが丁寧に解説しています。ぜひ参考にしてください。(タイトルに反して、ぜんぜんなげやりではありません。親切です!)

総合ネット証券を使う有利さは幅広い商品を扱っている点だと思います。「自分は中国が一番良いと思うから、中国株が買える証券会社だけで十分!」という立場も当然あると思います。僕もその考え方は全然否定しません。いや、自分でも最初はそう考えると思います。しかし、、、人間、浮気性というか目移りするというか、とかく他のマーケットで起こっていることには気を惹かれるものです。そんなとき商品の選択肢は多ければ多いほど良いと思うのです。


②対面型証券会社
これは一番良く理解されていない外国株の買い方です。しかし場合によっては最も柔軟性のあるやり方です。

対面型証券会社は従来型証券会社と言い換えても良いと思います。驚くほど多くの対面型証券会社で、実は外国株を取引できる体制が整っています。いわゆる三大証券や旧準大手クラスの証券会社なら大抵OKです。

そうは言ってもピンとこない人も居ると思いますから具体的な名前を出すと:

野村證券
大和証券
日興コーディアル証券
みずほ証券
みずほインベスターズ証券
東海東京証券
SMBCフレンド証券

などになります。(このリストは網羅的ではありません。また各社によって外国株の注文への対応力にはかなり差があると思います。上記の証券会社に加えて、もともと対面型証券会社だったのが、だんだん外国株に特化して行った証券会社もあると思います。それらの中にはネットと対面の両方で対応できるところもあります。)

これらの証券会社には「外国株式課」のような専門の部署が置いてあり、支店からの注文に対応しています。

対面型証券会社で外国株を買う場合、基本になるやり方は外国委託取引という形態です。皆さんが買いたいと思う外国株の注文を対面型証券会社が外国証券会社に取り次ぎする方法だと思ってください。

ネット証券の場合、「はじめに取扱銘柄リストありき」で、そのリストに無い銘柄はすぐにおいそれと受け付けるわけにはゆきません。

対面型証券会社も実は取扱リストなるものを準備しているところが多いのですが、これは注文を取り次げる、取り次げないという執行能力の問題というよりも証券会社側の事務管理の煩雑さなど、社内事情による要因が大きいです。

「面倒なことは、やりたくないな」という気持ちから、取扱リストを盾に注文を受けることを忌避する、、、まあ、そういう場合が多いです。この風潮は支店などに特に顕著で、自分が知らない外国株を顧客が「買いたい」と言うと、つい面倒くさいので「うちでは扱っていません」と答えてしまうのです。

しかし取り次ぎという注文形態は「はじめに注文ありき」で、後は顧客の希望をどう実現させるかの問題なわけですから仕組み上、執行出来ないという問題ではないのです。担当セールスマンの熱心さや誠意によってサービスに対する満足度に大きな差が出るのです。

なぜこのようなことをくどくど説明するかというと熱心なセールス、外国株取り引きに明るい担当者に幸運にして当たれば、ネット証券より遥かに多くの選択肢から銘柄を選べるし、きめの細かい相場を張る事が出来るからです。

なお対面型証券での外国株の取引コストはネット証券のそれよりも割高です。でもこの取引形態は「既製服」ではなく、「オートクチュール」なわけですからコストが高いのは当然です。

③CFDを使う
これは新しいやり方です。この場合もネット証券の場合同様、取扱銘柄のリストがきわめて重要になります。リストは証券会社によってさまざまです。

またCFDの場合、投資家とCFD証券会社の相対の取り引きになりますからA社で建てたポジションをB社で売るというようなことは出来ません。

冒頭で説明した通り、CFDは長期投資には向きません。ただ、トレーディングが好きな人の場合は対面型証券やネット証券よりCFDの方が適している場合があります。とりわけショート(空売り)をする際の自由度はCFDがダントツです。

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