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2009年6月20日土曜日

便利だけど使えない、パワフルで貧弱、大人気のくせにマイナー ツイッターのconundrum


イランの騒動でツイッターが再び脚光を浴びています。
4月17日にオプラ・ウインフリーがツイッターを始めたとき、ツイッターがすごく話題になって登録者が激増しました。ところがその後、ツイッターの人気は陰りを見せました。だいいちオプラ自身、最初の日には10回発信したけど、その後はご無沙汰する日が多く、いままでに51回しか発信していません。
ツイッターを最初に使った人は「これは凄い!」と感心するより「?#$!%&?」と戸惑うことと思います。なぜなら最初は自分は誰もフォローしていないし、誰からもフォローされていないからです。言わば送り先の無い電子メールをネット空間に送り出すような作業であり、暖簾に腕押しのような手ごたえのなさ、心もとなさを感じるばかりです。
軽い気持ちで登録するのはすぐに出来るけど、、、殆どの人は長続きしない。
実際、僅か15%のユーザーが91%のコメントを発信しているのだそうです。上のグラフにあるように登録してもぜんぜん発信したことの無い人も多いですし、一日に一回も発信しない人が全体の85%を占めています。
それではツイッターというのは「使えない」道具なのでしょうか?
それはユーザーによって違ってくるし、状況によっても違ってくると思います。ツイッターの良い点は招待されなくても自分が興味を持った相手をフォローしはじめることが出来る点です。また自分が興味をもっている相手が、一体、どの人をフォローしているのか?をチェックすることで芋づる式に共通の興味を持った人たちを発見することが出来るのです。
つまりツイッターを読む場合にはその本人がどのくらい好奇心が強いかによって世界のひらけ方に差が出るわけです。ある種の「のぞき」的な興味が働いていることは間違いありません。
一方、ツイッターで発信する方は何か伝えたいこと、人と人とのつながり、そういったものを常に持っている人かも知れません。(地震、山火事、騒動など、カオスが起こった時にツイッターがメチャ威力を発揮するのは「何かを伝えたい」、「いまどうなっているのか、知りたい」という欲求や関心が急激に高まるからだと思います。)
ただ、その場合でもブログのように「かしこまって」書くのを好む人も居ます。そういう人(=僕もそうだけど)は余りツイッターをやる衝動には駆られないのかも知れません。でもパソコンの前に腰を落ち着けて、労力をかけて記事を書きたくないというカジュアル派の人も居ます。その点、ツイッターは気楽に書き込めるので、そういうスタイルが好きな人にはブログよりずっとピッタリきます。
これは僕の偏見かもしれないけど、ツイッターで発信している人はブログだけの人より明らかにテクノロジーに明るいタイプが多いです。また発言者の質は全体的にツイッターの方が高いです。テクノロジー・サヴィー、メディア・サヴィーな連中がワンランク上のサイバー・コミュニティーを作っている、、、それがツイッターの現状なのだと思います。
もちろん、ツイッターがもっと普及するにつれてそういうエリート的な色彩は薄れてくると思いますが。

1 件のコメント:

Daigo さんのコメント...

いつも踏み上げ太郎さんのブログにはお世話になっております。

ツイッターがメジャーになるためには、Facebookの"What's on your mind"欄やGoogle chatやメッセンジャーのステータス欄との本格的な連動がひとつの有効打となる気がします。

今もツイッター投稿をFacebookの"What's on your mind"欄に自動転送するツールはありますが、あくまでテクノロジーに明るいユーザが自分でFacebookアプリを探して連動させなければいけませんね。

ツイッターはパワフルな隙間産業だと思います。そうならば、すでに地位を築いているソーシャルネットワークサイトやメッセンジャーとの連携を促す仕掛けがツイッターのアカウントを作成する時点で提供される必要があると思うのです。

長々と書いてしまいました。ごめんなさい。