僕の友人はこちら(アメリカ)で商売をやっている人が多いのですが、いまCITに対する政府の支援断念のニュースが入ってきて、この話題で持ち切りになっています。
CITは大手銀行と比べるとバランスシートの規模は大きくありません。(約680億ドル)
しかし自営業者や中小企業の経営者にとってCITは唯一の頼みの綱である場合が多いです。
なぜなら他の銀行が引き受けないようなファクタリングをCITは長年実行しているからです。
もちろんGEキャピタルのような、CITより規模の大きいファイナンス会社はあります。
でもGEキャピタルの得意とするのはジェット機のファイナンスをつけたり、不動産の証券化をしたりする華やかな仕事です。
ダンキン・ドーナツのフランチャイジーに資金を用立てしたり、縫製工場を回ってTシャツの売掛金をファクタリングしたり、サーバやエンタープライズ・スウィッチのベンダー・ファイナンスをつけたりなどの「どぶ板営業」的な仕事はしないのです。
CITのやっているようなファイナンシングを、おいそれと他の銀行がすぐに取って代われない理由は、融資担当者がそれぞれのスモール・ビジネスの仕組みやキャッシュフローの状態などを細かく把握する必要があるためです。これはデュー・デリジェンスするのに時間を要します。
このニュースが中小企業の事業主(=アメリカの雇用の50%以上です)のマインドにどう影響するか見守りたいと思います。
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