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2009年7月13日月曜日

サバイバルを賭けて戦うCIT 

久し振りに緊迫した週末を迎えています。

その理由はCITが絶対絶命のところまで追い込まれているからです。
CITはアメリカを代表するファクタリングの会社で、中小企業にとって極めて大事な金融機関です。
(詳しい背景については『ダイヤモンドZAiオンライン』に今日中に記事をUPします。そちらをチェックして下さい。)

先週、金曜日にCITの資金繰りが苦しくなっているということが報じられ、株価は一時、倒産を織り込む$1を目指した展開となりました。

CITは小口預金主体のファンディング・ストラクチャーではないため、預金残高は多くはありません。
それでも月曜日朝一番で取り付け騒ぎがおこる気配があります

また、CITにクレジット・ラインを持っている中小企業は争ってクレジット・ラインのドローダウンに走る様相を呈してきています

このようにCITがのっぴきならない状況になっているにもかかわらず、連邦預金保険公社(FDIC)ならびに財務省の動きは鈍いです。その理由は今回の金融危機で余りに政府が独断で勝手に動き過ぎたという批判が議会から出ており、攻撃に晒されているからです。

「CITは見殺しにしても、構わない、、、」

そういう心の動きが政府関係者に出ています。

これはある意味、リーマンが見殺しにされたときと同じ展開です。あのときもリーマンの倒産の影響を政府は軽く見過ぎていましたが、今回も同じ間違いを犯す危険性があります。

ファクタリングは所謂、ウォール街のHigh Finance(高尚な金融)とは違います。でも全米100万にも上る中小企業にとっては毎月の資金繰り計画にガッチリ組み込まれた生命線です。

これを絶たれてしまうとスモール・ビジネスの経営者のマインドは急激に委縮することは間違いありません。

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