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2009年8月28日金曜日

つれづれ

ニューヨーク市場は極めて狭いトレーディング・レンジの中を小動きに終始する日々が続いています。

「あれにも厭きたし、これにも厭きた、、、」

倦怠ムードの中、物色の矛先は自ずと仕掛けやすいボロ株に向かっています。今日で言えばAIG(ザラバ+27%)など。

つまりGarbage rally(ガービジ・ラリー=ガラクタ相場)となっているのです。

さて、こういうときはCFD取引では慢然と新規のポジションを建ててはいけません。

なぜか?

それは十分なボラティリティーが無いので、スプレッド負けしてしまうからです。
別の言い方をすれば方向感の無いまま、ごく自然なマーケットの上下動で損切りの逆指値に株価が入ってしまい、ポジションを持って行かれることの繰り返しになるというわけ。

これは無風状態なのにウインドサーフィンのセールを立てようとする努力と似ています。

こういうときは動かないのが一番。

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ボラティリティーが極端に少なくなった状態が暫く続くと、それを補強ないしは助長するような投資ストラテジーが相次いで採用されるものです。(例=キャリー・トレード)

しかし長期に渡ってボラティリティーが低い状態が続くということは、将来、また市場が荒っぽく乱高下するエネルギーを着実に蓄積しているのだという風に理解すべきです。

だから何かの拍子に突然、マーケットがいち方向へと駆け出すことに対して心の準備だけはしておかなければいけません。(9月16日のインヴァスト証券主催のセミナーでは『スタートのタイミング』と銘打ってそういうマーケットへの入り方だけに絞った話をしたいと思います。)

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チャート的に機が熟していないにもかかわらず、気分でポジションを建ててしまう、そういう癖が抜けないトレーダーのことを伝説の相場師、ジェシー・リバモアは「Wall Street fool」と称して軽蔑していました。

「いつもトレードしていないと気が済まない連中。これは病だ。だいいち十分な勝算が見込めるトレードのチャンスがそう毎日毎日ポンポン出てくるわけがないだろう?」

これは僕などにはとても耳の痛い指摘です。(なおトレーダーを目指す人のための精神論ならびに人生訓に特化した別のネットセミナーの予定を組んであります。リバモアの伝記の読み合わせをします。英語が全く出来なくてもOKです。温故知新、目から鱗の話がてんこ盛りになったセミナーですので、時間の都合の合う方はぜひご参加ください。)

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雑談ついでに先日(やっぱり、、、な。)と思うことがあったので書きます。

或る雑誌社の方がカリスマ・トレーダーの三空さんとの対談をセットしてくれたのです。

実際に現場で戦っている人の話はいつ聞いても勉強になるので、小躍りしながら対談に臨ませて頂きました。

で、対談した印象としては次の2つの点を強く感じました:

①みずみずしい感受性を持っているということ
②常に最適の解を求めて自分のアプローチの修正、カイゼンを怠らないこと

この2つはトレーダーには無くてはならない資質です。
大抵の人は自分の慣れ親しんだ領域から一歩も外に踏み出そうとはしないものです。これは自分の都合を相場の都合に優先させる態度です。

でも三空さんの場合は感性でもって「この投資対象の方が儲けられるかも知れない」ということを感じ取ると自分にとって新しいことでも果敢に新しいことにチャレンジするのです。

また自分が勝つ手法を編み出すまでは綿密に過去トレードの反省をし、微調整を繰り返すことでCFDの商品の特性を体感的にわきまえ、理屈に適った場面で、理屈に適った戦法を用いて勝負している、、、。

それを聞いたとき(こりゃ、儲けて当たり前だな)と大いに納得しました。

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