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2009年8月26日水曜日

過剰設備の問題は予算を増額することでは解決しない 中国の構造改革論議が熱を帯びる中、鉄鋼価格はじり安

慢性的な過剰設備を抱える中国の工業セクターをどう改革してゆくか?という問題に対する論議が中国で熱を帯びています。

例えば鉄鋼の場合、年間国内需要5億トンに対して6.6億トンの生産能力があります。セメントに関しては国内年間需要14億トンに対して18.7億トンの生産能力があります。

工場の整理統合は、その所有関係が地方政府などの特殊利益団体を代表するものである場合が多いため、極めて政治的に微妙な問題であり、調整の努力は不首尾に終わるケースが続出しています。

これまでの中国株のストーリーは中央が力一杯巨額の景気刺激予算をぶち上げることで「腕力で解決する」単純な図式でしたが、どうもそれが変質してきているのが感じられます。

こうした中、中国国内の鋼材の価格は連日値を切り下げています。
以前から指摘してきましたが、中国株、とりわけH株は鉄鋼価格だけ睨みながら取引すればOKです。
その意味では鋼材の値段が連日下がっているというのは不吉。

注意を要する展開ではないでしょうか?

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