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2009年8月13日木曜日

連邦公開市場委員会(FOMC)の結果 FRBは冷静だ


FOMCの声明文が発表されました。
予想通り、現行の政策金利には変更はありません。
注目された量的緩和政策の幕引きについては:
①財務省証券買い入れプログラムの期限は、これまでの9月末終了を一か月延長し、10月末とする
②財務省証券買い入れのペースはプログラム終了を視野に入れながら今後鈍化させる
の2点が示されました。
今回の声明文で前回と変更があった部分は上の1番目のスライドに示してある箇所だけです。あとはまるっきり同じ。
このリリースを見てJPモルガンのエコノミスト、マイケル・フェローリは「FRBはあんまりはしゃいでいない」とコメントしました。意外にクールというわけです。
この発表があった直後のマーケットは下につっこみを試したり上値に手を付けることを試したり と、押したり引いたりしたけど、結局、発表前とさして変わらない水準に押し戻されています。これはFRBの匙加減がちょうどマーケットの要求していたのとピッタリの線だったことを示唆しています。
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なお、FRBの出口政策ならびに中国が少し引き締めに政策転換する必要があるのか?という問題はとてもタイムリーな話題ですので、次回の楽天証券の勉強会で特集を組み、詳細に論じる予定です。

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