ホーム・インズ&ホテルズ(HMIN)が第2四半期決算を発表しています。
EPS: 23¢ 予13¢
売上高: 9400万ドル 予8610万ドル
ガイダンス
第3四半期売上高:1億ドル~1.03億ドル 予9232万ドル
2009年度の売上成長は+33から+35%、コンセンサスは+24.3%
従来のガイダンスは+28から+33%
【カンファレンス・コール・サマリー】
ビジネスは安定してきた。成長と収益性のバランスがとれてきた。
客室稼働率は今期が92.4%だった。去年の第2四半期は88.4%、今年第1四半期は82.6%だった。客室稼働率の上昇は主に季節要因による。
客室単価は今期が148人民元。第1四半期は130人民元。
客室単価の上昇は季節要因による。
大都市の方が客室の生産性の落ち込みがきつかったし、回復も遅い。
対照的に地方のホテルの方が不況に強かった。
今年は新しいリースによる開業を抑える決断をした。
このため今期は新規開業は25ホテルにとどまった。そのうち15はリースで、フランチャイズは10である。
ホーム・インズ&ホテルズの現在の総ホテル数は547であり、107都市でホテルを展開している。
他社からの競争はやわらいでいる。
今年の方針としては出店を抑え、収益性を重視してゆく。
フランチャイズ・フィーの計上が少なかったのがフランチャイズ部門の売上の成長率の方がリースより低かった一因。
コスト比率は前期の82%から今期は79%へ下がった。
オープニング費用が下がったのも一因。
今期の営業キャッシュフローは180.5Mil人民元。
バランスシート上のキャッシュは624Mil.人民元。
転換社債は477Mil 人民元。
2010年からまた成長戦略に戻る。去年は200のホテルをオープンした。今年は66のみ。来年は大体、80くらいを予想している。
【寸評】
今回は久しぶりにスッキリとした好決算でした。
去年景気後退が鮮明になった後でもホーム・インズは既にホテルの新規開業計画を固め、建設を始めていたため需要減退期にスピード調整することが出来ませんでした。
それらの新規開業ホテルが開業後、時間が経つにつれてだんだん稼働率を上げてきました。
今はその好ましいトレンドをそのまま素直に享受している状態です。
今年は出店も少ないのでそれらに目を配ってゆくのは困難ではないと思います。
既に500以上のホテル・チェーンとなったため、スケール・メリットないしはネットワーク効果が出てきて広告費をかけなくてもリピート客のビジネスが安定的に見込められるようになっています。
競争面ではアグレッシブな新規開業を去年まで続けたので、ホテル・ネットワークの面で他社を明らかに引き離しています。
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