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2009年9月15日火曜日

カメちゃんはチェに心酔 誰なのよ、ゲバラって?





MikeexpoさんのTwitterによるつぶやきで新しい金融相人事を知りました。
亀井さんという人は僕はぜんぜん知らなかったのですけど、学生時代にマル経をやってチェに心酔したということは「筋金入り」ですね。(笑)

アメリカのエスタブリッシュメントは今でもチェとかカストロを蛇や蜘蛛の如く嫌っているので、これが耳に入るとアメリカの投資家の心中は穏やかではないでしょうね。

そういう僕が本当にチェという人物について勉強する気になったのは、実はだいぶ年を取ってからです。(=それ以前も名前くらいは知っていました。普通なら学生の頃に理想主義に傾倒し、チェのTシャツかなにか着るというパターンですね。)

なぜチェに興味を持ったか?というと当時僕が勤めていた投資銀行がチキータ・バナナの主幹事になり、株式を売り出すことになったからです。このチキータはカール・リンドナーという資産家にコントロールされている企業ですが、リンドナーはブーン・ピッケンズとか、カール・アイカーンなど、所謂、「仕手」のひとりと目される人物なのです。

そこで企業統治面で大丈夫なのか?ということが当然、心にひっかかるわけです。

それともうひとつ気になったのはチキータは昔、ユナイテッド・フルーツという名称の企業でした。このユナイテッド・フルーツというのは南米の労働者の歴史の上では悪名高き搾取者として知られており、医学生だったチェ・ゲバラが南米をオートバイで放浪して回った際、このバナナ・プランテーションでの労働者の惨状を見て革命家になる決意をしたという有名なエピソードがあります。つまりフェア・トレードの面で問題がないかどうか?を調べる必要があったわけです。

このように発行企業に対する僕なりのデュー・デリジェンスの過程でチェという人物のひととなりを学んだわけですが、明らかに利害が正反対の立場から見ても、チェという人はなかなか魅力溢れるキャラですね。

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