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2009年9月13日日曜日

ワンランク上のCFD取引 シリーズその4

ネット・ビジネスとしてのCFD
インターネットを使ったビジネスはアマゾン・ドットコムの例からもわかる通り、新しい商品やサービスを加える際に必要となる、追加的コストが少ないことで知られています。
これは店舗が存在しないこと、すべての商品に関して一定の在庫を常備する必要が無いことが関係しています。
つまり、ネット・ビジネスではひとたび商品やサービスを届ける経路を確立してしまえば、多品種を少量ずつ販売しても採算に合うことを意味します。
すると品揃えは多ければ多いほど有利になるのです。
逆に言えばネット証券のようなビジネス形態では取り扱い商品のバラエティーが少ないとマーケティング面で大きなハンデになります。
ネット証券が競って投資信託の取扱商品を増やしたり、FXなどの新しいサービスの追加に積極的なのは上記のような理由によります。
CFDは海外からソフトウエアを導入すれば短期間のうちに自分のところで取り扱える商品の点数を飛躍的に増大させることが可能になります。品揃え面での不足を補うひとつの手っ取り早い方法がCFDの導入なのです。
この理由から個人投資家からのニーズの多い、少ないに関係なく、他社との対抗上、防御的な意味からCFD導入に踏み切るネット証券やFX会社が続出すると思われます。
さて、商品知識の面からこの導入競争を考えてみると、普通の金融関係者が短期間に原油、ゴールド、外国株、通貨などに対する知識を深めることはなかなか難しいです。すると顧客に提示可能になる商品が爆発的に増える一方で、ノウハウは遅行するという齟齬が生じるのです。
この商品知識の遅行と先に述べたレバレッジの存在を混ぜ合わせるとたいへん危険なカクテルが出来上がります。CFDを個人投資家にとって「凶器」にしないためになるべく早くこのギャップを埋める必要があるのです。

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