最近、コンテナ船の研究に凝っています。
上のグラフはキャピタル・リンクというアメリカのIR会社(船会社のIRを専門としています)が出している、バラ積み船の上場株のインデックス(青)とコンテナ船の上場株のインデックス(赤)を比較したものです。
バラ積み船の方は未だ底値圏を這っていますが、コンテナ船の方は3月くらいを境に安値がだんだん切り上がっています。未だ長期ダウントレンドを脱したとは言えないけど、、、たぶん出直るのはこちらの方が早いと思います。
過去3~4年を振り返ってみればいち早く需給関係が崩れたのはコンテナ船の方でした。だから新造船の過剰供給の問題はつい去年までバブルに踊っていたバラ積み船の方が深刻です。
コンテナ船の株に賭けるということは中国から北米や欧州へ向けての輸出が復活するという事に賭けるのと同義です。これは現在のアメリカの消費者の置かれている境遇を考えるとなかなか受け入れにくいスタンスかもしれません。
しかし中国から米国への輸出はかなり戻ってきている気がします。実際、中国→北米航路のコンテナ船の傭船料はこのところ急騰しています。
これにはいくつか理由があると思うのですが、ひとつは人民元安が中国の輸出業者にとってプラスに働いているからです。人民元は実質的にドルにリンクされた「管理通貨」で、ドル安=人民元安なのです。いま、他の新興国通貨が軒並み値を切り上げている環境で、人民元の割安感は強まっています。近隣のアジア諸国は輸出のマーケット・シェアを中国に奪われています。またアメリカ企業はいままでより一層、中国からのソーシングを強化していると聞きます。
銘柄的にはダナオス(DAC)が面白いと感じます。
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