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2009年10月16日金曜日

中国の四大銀行に対し銀行監督当局が貸倒れ引当金の積み増しを指示

中国の銀行監督当局は四大銀行の幹部を呼んで乱脈な貸付が将来引き起こすであろうリスクに対して注意を喚起するとともに年末までに貸倒れ引当金のカバレッジ・レシオを150%まで引き上げることを指示しました。これは中国株にとって重要なニュースです。

なお、上のニュースはダウジョーンズが報じたものですが、今日はFTアルファヴィルでも中国の不動産バブルに警鐘を鳴らす記事が出ています。

記事中、香港の或るコンドミニアムのペントハウス(5寝室)が50億円以上で販売された件が指摘され、地政学のコンサルタントであるストラタフォア社のジョン・モールディンのコメントが引用されました(以下抄訳):

「中国の不動産市場、とりわけレジデンシャル(住居)向け市場はバブルの様相を呈している。投機的物件開発に手を染めた政府系企業は今、とても儲かっている。主要都市の最高値落札物件を調べると6割が政府系企業によって落札されている。

しかし中国政府の選択肢としては今後も一層、金融緩和する以外に方法は無い。なぜなら雇用の確保が治安の保全上、重要だからだ。中国政府は不動産市場の過熱が目下の経済問題であることをよく認識している。それと同時に長い目で見た最善の解決策(それは信用を引き締めることに他ならないのだが)がもたらす深刻な社会不安についても熟知している。

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