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2009年10月6日火曜日

ブロガー・ガイドラインについて思うこと


ひとつ前のエントリーに原文を載せておきましたが、今日、米国の連邦取引委員会(FTC)が懸案になっていたブロガーのガイドラインを発表しました。

その骨子はブロガーがブログ上で或る企業の商品やサービスをendorsement(=支持すること、お墨付きを与えること)した場合、若しその記事を書くことで当該企業より対価(お金だけじゃなく、モノなどで貰った場合も)を支払われたらそれを公開する必要がある。違反者は最高97.9万円(1.1万ドル)の罰金を取られるというルールです。

なお、上から2番目のグラフはウォール・ストリート・ジャーナルがこのFTCの発表について読者にアンケートを取ったものです。サンプル数が未だ少ないですが、多くの読者はこの発表を支持していることがわかります。

アメリカでは一般のブロガーの82%がアフィリエートやアマゾンにリンクを貼るなどの形で、何らかの対価を貰っています。(上の1番目の円グラフ、出典:WSJ)
アメリカのブロガーの大半がこのような「小遣い稼ぎ」をやっているわけですから、その全員に今回のルールを厳格に適用したなら、たいへんなことになってしまいます。
しかしFTCはセレブなどのパワー・ブロガーのみを当座のターゲットに考えているようです。なお、FTCがこのような広告規定を改定するのは実に30年ぶりであり、如何にブログが今日のアメリカ企業のマーケティングに有機的に組み込まれているかを実感させるエピソードではあります。

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