☆ ☆ ☆

2009年10月18日日曜日

ツイッターはツイッターだ (シリコンバレーはirrelevantになったのか?)


ツイッターを日本に紹介するとき「ミニブログのようなもの」とか、いろいろな形容の仕方がされており、それが(わかってない)とか(ちょっと違うよね)というリアクションを呼んでいます。
で、僕もツイッターを説明するときには正直、困ります。
「ツイッターは、、、ツイッターだよ。」
とか、わけのわからないことを言う羽目に。
でもこのような一種形容し難いヘンテコリンなものが出てきているときというのは実は極めて大事な現象が起こっているときであり、僕の中のinvestment banker的な本能が「ウ~ウ~」とサイレンを鳴らす瞬間でもあるのです。
(相場になるぞ、コレ!)
例えばWalkmanが最初に登場したとき、「なんだい、それ?!”#$%」というリアクションがあったわけです。
「テープレコーダーなのにスピーカーがついてないなんて、商品として不完全でねえの?」
ウォークマンを形容しようと思ったとき、やはり昔の人は困ったに違いないのです。
イノベーションというのはそういうものです。
で、結局ウォークマンはどう説明されたかといえば:
「ウォークマンはウォークマンになった」のです。
そういう説明で納得行かないひとのためには「ウォークマンは音楽ファンをステレオ・セットの前からliberate(解放)した」というような概念的な説明をしても、いまならスンナリ受け入れられるでしょう。
ツイッターはゆる~い繋がりをviralに広げられる極めて柔軟性に富んだツールであり、その制約条件は使う者のimaginationの限界だけです。
   ■   ■   ■
で、話はシリコンバレーに飛ぶわけですけど、去年、アメリカが金融危機を経験したからといって「アメリカ凋落論」を唱える人が後を絶ちません。でもG Mail使ってiPhone携えてTwitterをやっている最先端の「超ノマド人種」は、考えてみれば全てpowered by Silicon Valleyなのです。
凋落凋落と仰いますが、上のグーグルやアップルの一株当たりキャッシュフローや一株当たり利益の伸びを見てください。これのどこが凋落なの?(それからついでに言えばアメリカ国内で売れたiPhoneは貿易統計の上では米国の「赤字」に貢献します。いい加減、国力を測る尺度として貿易赤字とか外貨準備とかの空虚なコンセプトを振り回すのは意味無いということに気付いた方がいいんじゃない?)
なるほどこれからは中国の時代かも知れないけど、今の中国には「ん、なにコレ?!”#$%」という画期的なモノやサービスを創造するちからは無いよ。


0 件のコメント: