アマゾンのベストセラー・ランキングを『プレゼンテーションZen』がどんどん昇っています。
この本だけは誰にも紹介したくなかった、、、
なぜなら隠れたノウハウがてんこ盛りになっているからです。
別に『プレゼンテーションZen』独り占め願望に駆られているのは僕だけではありません。
アメリカの有名なマーケティングの権威、セス・ゴーディンも「この本は誰にも紹介したくない。なぜならこの本を使って凄いプレゼンをやる奴がどんどん輩出したら、俺には声がかからなくなるからだ。」と言っています。
著者のガー・レイノルズはアメリカのビジネス・コミュニティーではちょっとしたセレブであり、シリコンバレーの企業に招聘されてスピーチをする機会の多いひとです。いまプレゼンという分野では世界最高峰の人物と言っても過言ではないと思います。
で、彼はアップル出身で、アップルと言えばスティーブ・ジョブスの「めちゃかっこいい」プレゼンが有名ですけど、そのノウハウをあますところなく解明したのが「ガーさん」なのです。
なぜ「ガーさん」かと言えば、彼は日本(大阪?)に住んでいるからです。
こともあろうにビジネス・プレゼンテーションの最先端を行く師匠が、プレゼン不毛の地、日本をベースにしているとは、、、灯台もと暗しというか、笑えるというか、、、
で、件の『プレゼンテーションZen』ですが、ここにはテクニック的なこともメチャクチャ役に立つことが満載されています。でもそれと同等、或いはそれ以上にずっしりとした重みを持つアドバイスとして、「どうすれば聴衆とつながることができるか?」という問題を軸としてすべてが構成されているのです。
基本的なメッセージは何か?
この問題は日本のビジネスマンがいちばん不得意とする箇所です。(そもそも会社がやっていること、つくっているモノ、提供しているサービスにメッセージがこもっていないのだから、それは当然といえば当然ですが。)
はっきり言って日本人はプレゼンが下手です。世界で一番下手かも知れない、、、。これは批判ではありません。自分の弱点を知るということは、逆にこれからカイゼンする余地も大いにあるということです。
因みにアメリカの学校では子供のときからどうやってプレゼンするかを徹底的に教え込まれます。また人前で喋れるように演劇などにも力を入れています。上の写真はウチの下の子の学校(8年生)の学芸会の写真ですが、この劇の上演時間は3時間(!)でした。
僕はシリコンバレーに特化した投資銀行に勤めていた関係でベンチャー・ファンディングやIRのプレゼンは飽きるほど見ました。また発行体にパワーポイントをどう用意し、何を、どの投資家に、どう訴求するか?ということをアドバイスする仕事もしていました。
その関係で、僕自身のプレゼンが下手を通り越して「ウザい」、「聞くに堪えない」代物であることも長年痛感してきたし、この問題では継続的に苦しみ、工夫を重ね、絶望的だと何度も匙を投げたのです。
で、その試行錯誤の末にガー・レイノルズという名前にたどり着いたのは数年前です。だから「ガーさん」のアプローチは彼の本(英語版)が出る前から知っていたのです。
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