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2009年11月14日土曜日

人民元は切り上げられるのか?


金融危機が世界を襲って以来、人民元はガッチリ米ドルにリンクされてきました。
中国には人民元高に持ってゆくインセンティブは皆無だったし、また人民元高にする余裕など全く無かったのです。

しかしここへきて初めて様子が変わりつつあります。

その最大の理由は雇用です。

上のグラフはウォール・ストリート・ジャーナルに掲載されたものですが、低迷を続けた中国の雇用がようやく大幅なアップティックを見せました。現在の求人率は100人の求職者に対して94の雇用機会という比率であり、これは去年のボトムの85より改善しています。因みに金融危機以前の平均値は97だったそうです。
①4兆人民元の内需刺激策で建設セクターの雇用が増えた事
②輸出に復活の兆しが見えているので工場の求人が増えた事
などが雇用復活の主因です。

雇用市場が息を吹き返したので、はじめて人民元について考える余裕が出たというわけ。

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