アメリカの幾つかの年金ファンドが、「もうショート筋のために貸株を提供するのを止める」と発表しています。貸株の中止は現在のところ一部の金融株だけのようです。
年金ファンドなどの長期投資家は1年以上、場合によっては数年も或る銘柄を保有し続けます。すると当分の間、その株は金庫に寝ているわけですから、それを有効活用する意味でショート筋に貸し出し、小銭を稼ぐわけです。
でもこれだけマーケットが下がってくると、小銭を稼ぐより、ショート筋に市場をメチャメチャにされることの方が困ります。
折からSECのクリストファー・コックスがぜんぜんアップティック・ルールを復活させる様子が無い事から、「お前がやらないなら、俺たちがやる!」ということで貸株を引き上げ始めたわけです。
いま米国市場のショート・インタレスト(空売り残高)はたいへん高水準ですから、いちど借株がコールされたら、借り直しは困難だと思います。
或る程度のショート・カバーのラリーがあると思います。
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