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2008年10月11日土曜日

ゴールドの急落について

久しぶりにゴールドについて書きます。

今日、ゴールドの価格が急落しました。

ここ数日はいろんなコモディティーのうちで金だけが確りの展開でした。それが何故、今日になってゴールドも突然下げたのか、理由を調べているところです。

ゴールドの魅力は言うまでも無く、最近のように世界の政府がどんどん公金を投入して金融機関を救おうと試みることが、いずれはそれらの政府の財政を圧迫し、マネーの健全性を損なうリスクを犯しており、その場合、「信頼できるのはゴールドだけだ!」という評価を生む可能性があるからに他なりません。

この議論には一定の説得力があり、今年の春先にコモディティーにネガティブな考え方を示した際に、「ゴールドはどうなんですか?」と皆さんから質問されたとき「う~ん、ゴールドだけは、、、違うような、、、」と歯切れの悪い答えになってしまった主な原因なんです。今でもその認識は変わっていません。つまりゴールドはユニークな「避難港」の投資機会を提供しているわけです。

ただ、、、

それと同時に僕の頭の中にこびりついている考えは、世界の不動産や株が下がっているということは物凄いデフレ圧力がこれから世界の経済に圧し掛かってくるわけで、それはゴールドのような「インフレ向きの資産」にとってはアゲンストの風だと思うんです。

それから忘れてならないのはゴールドの実需の殆んどは、実はジュエリー・デマンドだということです。しかもその大半はインド、中国、中東などの新興国から来ます。このところの新興国株式市場の下落や原油価格の下落でこれらの国の人たちの購買力も少し衰えると考えるのが自然ではないでしょうか?

そう考えると余りゴールドにも強気になれないのです。

16 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

底を打ったのでしょうか?
まだGENZとIBMの二銘柄しか買えてません。

匿名 さんのコメント...

どこに書くべきか迷いましたが…

G7の声明は、ちょっと具体性に書け、銀行間取引の保証のことも言及しませんでしたが、踏み上げさんはどう評価されているのでしょうか?
引けにかけて反発した流れが来週に折れないように期待したいものですが

匿名 さんのコメント...

ゴールドに関して判断が難しい局面にきましたね。 実需VS投機資金の撤退。 現在のゴールドの需要はインドや新興国のジュエリーなどの元々の需要の他に先進国の富裕家層や一般人による実需買いが新たに加わった構想になっています。このブームが一過性に終わるのかどうかはまだわかりませんが確実に実物が不足し始めました。(日本でも1オンスのコインはもうないです) これからはただ単純に不況になりデフレになると仮定するよりもっと複雑で混沌とした世の中になるのではないでしょうか。今までと同じ尺度で考えてはいけないような気がします。デリバの残高5京-10京などといわれていますがやはりアメリカはお金をもっともっと刷って銀行に注入しないと助からないようですし。 そしたら確実に紙幣はインフレになっちゃいますよね うーん書けば書くほどわからない。 ただ短期的にはお金に換えたい需要があるのはわかります。

広瀬隆雄 さんのコメント...

匿名さん

コメントありがとうございます。

ゴールドのETF(GLD)や原油のETF(USOとかOIL)が出来たお陰で、我々個人投資家でも商品の価格に直接投資できるようになったのは素晴らしいことだと思います。

ですから僕はETFの存在にはとても感謝しているのですが、それと同時に危惧もあります。

それは現物の玉の保管先だの何だのを一切心配せずにすぐにでも相場に乗れるという機会をETFが提供したことで、これらの商品への投機の需要が爆発的に増えたことです。いま、適切な用語が思いつかないので、それを「仮需」と呼べば、そういう「仮需」は消えてゆくのもすごく早い気がします。(これは実際、いま原油のETFで起こっていることです。)

つまり、出来高を伴ってゴールドのETFが急落した場合、指定参加者は リダンプション・ユニットを揃えて毎日、ETFのユニットをキャンセル請求すると思うのです。

匿名 さんのコメント...

あくまでゴールドが急落すれば短期で投機目的の解約は増えると思います。しかしその数はそんなに多くはないですし逆に急騰すれば増えますからねぇ。年金資金なんかは金ETFを買ったらそうは売らないですし。今日なんかは急落しているにもかかわらずETFの金の買い残の量は増えてきています。本日はあくまでも先物などの投機の部分がはがれているだけであって現物への実需は一回買ったらなかなか動きませんしね。ゴールドは限りがある資源です。そして世界の金鉱山から取れる金の量は減ってきています。 日本だけでも一人1オンス分国民が買っただけで3600トンにも上る実需になってしまいます。

匿名 さんのコメント...

金は限りある資源といっても、石油と違って、消えてなくなることはない点が石油とは違いますよね。

人類が手にする絶対量は増える一方。需給が増えなければ、価格は下がる一方になります。

匿名 さんのコメント...

確かに全ては需給ですよね。現在アメリカ発のコインブームは日本にも飛び火した模様ですがまだまだブームとはいえ始まったばかりで小さなともし火のようなものです。一週間前までは銀座の田中貴金属で聞いたのですが金貨も沢山在庫があったようです。店内もがらがらでした。 いまは平日の朝早くからすごい人です。プラチナなんかは延べ棒すらもない状態。自分の周りにも金なんか買ってる人はいませんしこれからじゃないですかね。実際皆さんは金持ってますか?日本人はブームに弱い人種でもあります

匿名 さんのコメント...

難しいですね。
以前のゴールドブームの時、その後10年間は、猛烈な現物買いが続いて品薄になりましたが、結局みんなナンピンでスカンピンになったようなので、実需が価格に直結するかどうかと言えば、しないようにも思います。

匿名 さんのコメント...

今のブームもともし火で終われば価格には影響も少ないと思います。ただし以前と違うのは今回は世界の人々が金買いに走ってることですね。日本だけでは品薄とは言っても国内だけで海外で豊富にあれば本当の意味での品薄ではありませんから。実際ロンドンやアメリカではスポット価格にかなりのプレミアムがつき始めています。ユーロとゴールドのチャートも今までは安定していましたがゴールド高に触れているのも注目ですね。

匿名 さんのコメント...

海外でも、コインは売り切れ続出ですが、それは以前のゴールドブームも同じだったようです。
前回も、世界中でゴールドに群がりました。
昔のゴールドブームはすごかったですよ。
少なくとも、今回の比ではありませんでした。
田中貴金属のまわりを人々が取り巻き、ヘリコプターで撮影していました。
さて、歴史は繰り返すのか、今回は違うのか。

匿名 さんのコメント...

今後はブームの持続性が注目ですね。続くには紙幣の信用問題が続くかどうかです。

匿名 さんのコメント...

先週、1オンスのメープルコインを買いました。案外、簡単に買えます。
ゴールドは人類資産の最後の逃避先、そして世界を救います。

匿名 さんのコメント...

海洋技術フォーラム~ 海を語ろう ~より

金属資源が枯渇!
http://blog.canpan.info/mt-forum/archive/164

>金、銀、鉛、錫の累積使用量は2020年の時点で現有埋蔵量を超えることが予想されており、世界的な資源制約は、これまで予想されていた以上に深刻である状況です。

これが事実だとすれば、ゴールドやシルバーの価格は長期では上がるしかない、と判断するのが妥当だと思います。

匿名 さんのコメント...

ゴールドは、インフレになれば上がりますが、デフレでも上がる局面があると思います。

通常、デフレで勝利するのは国債だけですが、その膨張は紙幣インフレ(ドルの紙屑化)への恐怖を生むので、同時に金によるヘッジが行われるような構図です。

米国債か金かという2者択一のテーマが今後の主要議論になると思います。

今後全ての国で赤字国債や貿易赤字が膨らむ危険性があり、銀行への疑心暗鬼も膨らみ、株も収益を見込めないことから、タンス預金が世界的に増えその一部が金に流れると思います。

価格上値上がりするかは別として、よく動く商品になることだけは間違いないかと。

匿名 さんのコメント...

日本興亜が買いですよ。奥様。

匿名 さんのコメント...

ゴールドですがロシアが売ってるみたいですね 外貨準備と金保有が減っているそうです。 事実がわかってしまえばなるほどですねー ロシアにしてもファンドが投げるにしても限界がありますからね 終わったらどうなるかはご想像に任せます!