さて、ひとつ下のエントリーの「大恐慌時代のダウ工業株価平均指数とホームステイク・マイニングの株価」のチャートを今一度チェックしたいと思います。
先ず大暴落のあった年は1929年です。
このときNY市場は9月3日のレーバー・デイ明けから一気に47.9%の急落を演じます。ところが11月13日に底値をつけた後、実に48%も戻すのです。
戻り高値は翌1930年の4月17日でした。
ところがそこから2度目の下げが襲い、4月17日の時点から大底をつけた1932年の7月8日までに86%も下がりました。
1929年のレーバー・デイのベア・マーケットの起点から勘定すると、実に31ヶ月に渡る弱気相場だったわけです。
一方、ゴールドの方は1929年に弱気相場がはじまったとき、やはり同じように下がりました。しかし翌1930年は横ばいからじり高の展開で、さらに英国をはじめとする世界各国が金本位制度を離脱した1931年には急騰を演じています。
そしてアメリカが「暫定的に」金本位制度を停止した1932年もラリーは続き、フランクリン・D・ルーズベルト大統領の就任で金本位制が正式に廃止された1933年には奔騰相場へと突入しているのです。
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