さて、現代の世界各国は金本位制度を敷いていません。
「それじゃ、なぜ世界の金回りは良くならないの?」
これは誰しもが抱く素朴な疑問です。
確かに各国政府はどんどん金利を下げている。
しかも金利を下げるだけでは未だ金詰りが解消しないので、米国の連邦準備制度(FRB)は「バイク王」のように即決でモーゲージ債を買い取るということまでしている、、、
なのに信用の緊縮は収まりを見せていません。
(インターバンクのレートが平常に下がったのはJPモルガンがキョーレツに流動性を注入しているからです。それと社債市場など世間一般の金詰りはまた別。)
「金本位制でもないのに、なぜ信用は緊縮したままなのか?」
これがこんにちの大問題なのです。
でもその原因はカンタンに突き止めることができます。それは銀行が不良債権を抱えたままにしていることによります。
この不良債権は誰も買い手が居ないので今の「通り相場」が一体幾らなのか、妥当価格が判断しにくい上、住宅価格の下落で日に日にその価値は下がっているのではないか?という懸念があります。
雪だるま式にこの不良債権からの損が膨らんでいる限りは、それが巨大なブラックホールとなって折角中央銀行が必死で注入した流動性もどんどん吸引してしまうのです。
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