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2009年2月17日火曜日

UAEの不景気

UAEの不景気に関するCNNのビデオです。

ビデオの最後のところにドバイを後にする外国人が処分できなかったクルマを空港の駐車場に乗り捨ててゆく場面が出てきます。

「クルマの中には飲みかけのコーヒーが残ったままだ」という解説が流れます。

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アラビア湾岸諸国というのは僕が社会人になりたての頃、住んでいた土地というせいもあり、今でも大好きな、心躍る場所です。

しかし当時はオイル・ショックのブームが去り、だんだん景気が悪くなる時期でした。その頃に目撃した社会・経済問題の多くが、まるで映画のリプレイのように再現されはじめています。

先ずこれはUAEのみならず湾岸諸国にある程度共通する問題なのですが、ひとたび景気後退が襲うと湾岸諸国に仕事をしに来ている外国人の所有権(property rights)や人権は極めて心もとない状態になります。

ローンを組んで物件を買った際、借金が払えなくなると牢屋にぶち込まれるケースもあると思います。(これは国によって事情が違うかもしれません。僕が昔、クウェートに住んでいたときはそうでした。)

それともうひとつ恐ろしいのはレジデンス・パーミット(=長期滞在許可証)の交付が特定の雇用者との雇用関係の維持を前提としている点です。

この制度がどうして存在するかといえば無職のゴロツキがいつまでも国内に居残り、町に溢れることを防止する意味があるのです。従ってプロジェクトなどの仕事が終われば(或いは解雇されれば)ビザもほどなく切れる仕組みになっています。

従って会社から解雇されると不法滞在やローンの不履行の理由で牢屋行きになるリスクを冒さないといけなくなってしまうのです。つまりじっくり腰を落ち着けて次の仕事を見つけたり、コンドミニアムを処分することが困難なのです。現地の不動産市場が突然、売り手市場になる一因はそういう制度上の欠陥にも起因していると言えるでしょう。

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