2009年3月18日水曜日
IBMがサンマイクロシステムズ(JAVA)の買収を検討
これは良い買収です。
実は4月の『これからはじめるグローバル投資』シリコンバレー特集ではサンマイクロシステムズを目玉のひとつにしようと思って準備していたのだけれど、、、
(また別のアイデアを考える必要があるな)
僕がサンマイクロシステムズに注目する理由は、一切ディスクドライブを廃し、フラッシュ・メモリー(SSD)を使ったストレージ・システムを開発したからです。
SSDの利点は:
1.フットプリントが小さい
2.ホット・スワッパブルでダウンタイム無くメンテや増強が出来る
3.特定のヘビー・ユーザーの存在に合わせてストレージ全体のキャパシティーの割り振りを重点的にそこへ集中出来る
など、ソフトウエアによってストレージのコンフィギュアレーションをどうにでも、かつ瞬時に規定できる点にあります。
最近、クラウド・コンピューティングの流行でヘビー・リフティングはどんどんネットのクラウドの方へ移り始めています。(ある意味、ブログもクラウド・ソーシングひとつです。)
するとサンが大得意にしていたハードウエアやソフトウエアの信頼性が再び重要になってきているのです。
IBMと一緒になることでデータ・センターにおける同社のクレディビリティーは飛躍的に向上します。
もともとサンマイクロシステムズの株価は目が点になるくらい安かったので、そんな二束三文でこれだけのインテレクチャル・プロパティーを「いただき」できるというのもIBMにとっては渡りに船。
クラウド・コンピューティングは次の大きなトレンドになると思います。(既に始まっているけれど。)
その流れの中でデータ・センターは再び主戦場になりつつあります。
今日のIBMのサンマイクロシステムズ買収検討のニュースは、言わば電撃作戦でドイツがポーランドに機動部隊を派兵したのと同じくらいのショック効果があります。
久しぶりにネット・バンカー達のアニマル・スピリットを鼓舞したディールではないでしょうか?
PS:なおクラウドを巡るM&Aの「柳の下の二匹目」の連想としてはアカマイ(AKAM)やエフファイブ(FFIV)などが考えられます。
PPS:サンマイクロシステムズのSSDはインテルのフラッシュを使っています。インテルのフラッシュのビジネスはポートフォリオ・マネージャーが大嫌いなビジネスです。でもいずれフラッシュがデータ・ストレージの少なからぬ部分をリプレースするのなら、このビジネスはクラウド・コンピューティングの飛躍とともにどんどん重要性を増すはず。再評価されてしかるべき。
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