ＣＢＳ 『シクスティー・ミニッツ』がベン・バーナンキ議長に独占インタビュー

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３大ネットワークのひとつ、ＣＢＳが日曜夜のゴールデンタイムのニュース番組、『シクスティー・ミニッツ』でベン・バーナンキ議長（Ａ）との独占インタビューを放映しました。（なお現役の連銀議長がテレビ・インタビューに答えるのは極めて異例です。）

Ｑ：「いつリセッションは終わるのですか？」

Ａ：「それは金融システムの状態にかかっている。過去の歴史を紐解くと金融システムがグラついている間は回復は望み薄だ。このところ金融市場ではある程度の状況の改善が見られたことは間違いない。でも金融システムが安定を取り戻すまではリカバリーは来ない。」

「我々はどうやって金融システムを元に戻すかの計画を持っているし、いまそれを実施しつつある。たぶん今年中にリセッションは終わり、来年には景気回復が来ると思う。」

Ｑ：「本当に今年にそれが起こるのですか？」

Ａ：「そうだ。もちろん、雇用が以前の水準に戻るのはもっと先だけど、景気悪化の変化率は鈍化する。今年の第３四半期か第４四半期にはもう悪化しなくなることを期待する。」

Ｑ：「失業率が二桁に達する可能性はありますか？」

Ａ：「それを予測するのは難しいね。まだ失業率は悪化の途上にある。」

Ｑ：「アメリカが大恐慌に陥るようなことは無いとお考えですか？」

Ａ：「そのリスクはもう回避できたと思っています。」

Ｑ：「リーマンを救わなかったわけですけど、今から振り返ってあれはまずい決断だと思いますか？」

Ａ：「リーマンを潰した方が良いと主張する人は当時とても多かった。でも潰したのは結果的には間違いだったね。ただ本当のことを言うとあの瞬間には連銀はリーマンを救済するための政策的なツールを持ち合わせていなかった。連銀は金融機関に直接資本注入はできないのだ。だから救おうにも救えなかったというのが正確なところだ。」

Ｑ：「いままでにＡＩＧに合計１６００億ドルものローンを与えていますが、なぜＡＩＧは特別扱いされないといけないのですか？」

Ａ：「これまでの危機対応の中で私が一番怒り心頭に達した瞬間はＡＩＧに対する救済をする羽目になったことだ。この会社はこれまでにいろんな不道徳な賭けを繰り返した。ところがそんな馬鹿な会社でも救わないことには金融システム全体が崩壊してしまう。この件では私は電話の受話器を叩きつけたことが何回もあった。」

つづく