20-Fのシーズンです。
この時期は各社のSECへの書類提出がたのしみで、暇な時間の殆どをEdgarで過ごします。
さて、CNインシュアー(ティッカー:CISG)はアメリカの投資家には忘れられた存在ですが、数字はきっちりと出しています。
同社は所謂、保険の営業の会社であり、引き受けはしません。つまりアンダーライティング・リスクは無いのです。あくまでも保険を売った歩合手数料が売上の大半を占めています。
CNインシュアーの主力商品は自動車保険です。
中国ではここ2年ほどの「足踏み」の期間を脱して、マイカーが再びブームになりつつあります。これはCNインシュアーのビジネスにとって当然、プラスです。
それから最近、CNインシュアーは生命保険の販売のビジネスも開始しています。こちらの方は未だ売上高の14%程度です。しかし成長率ではこっちの方が凄いです。
今年香港のIPO市場では由緒正しいAIGの中国の保険子会社(=もともとAIGのルーツは中国です)の上場が予定されています。すると保険セクターに対して再び投資家の関心が高まる可能性があります。
今年の売上高は約40%程度成長し、EPSも33%成長すると見込まれています。また一株当たりキャッシュが$4.4ほどあります。場でついている株価が$7.65程度なので、一株当たりに直したEV(エンタープライズ・バリュー)は$3.25しかありません。アジャステッドPERは4倍。
去年売上高を倍増させ、今年も40%ほどのトップライン成長が見込まれ、キャッシュフローもポジティブなこの株のアジャステッドPERが4倍というのは明らかにミス・プライス。
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