タタ・コミュニケーションズは世界のホールセール・ボイス・サービスでNo.1、海底ケーブルでNo.1、グローバルIPネットワークを所有する企業です。またインド国内ではエンタープライズ(企業向け)データ・サービスで第1位、WiFi、Wimaxのサービスも展開しています。
ストーリーとしてはエマージング・マーケット(とりわけ中国→インド→中近東へと抜ける光ファイバー網)とデータ通信のトラフィック成長のストーリーを掛け合わせたものであり、それなりにセクシーだと思います。
ただそもそも通信というセクター自体がグローバルに見て株式市場では人気の圏外だったので、今の相場の流れからすると地味な感じは否めません。さらにファシリティー・インテンシブなビジネスなので投資家の食指は動きにくい面もあります。
タタ・コミュニケーションズは政府が26.12%の株式を所有しています。タタ・グループ全体での持ち株は47.61%です。するとフリー・フロートは全体の26%程度しか無いわけで、ニューヨーク市場におけるTCLの出来高もハッキリ言って薄いです。
ずっと昔にも書きましたがTCLはタイコ・インターナショナルの海底ケーブルのビジネスを適正な値段で買収したり、データ・サービスに注力して徐々に売り上げのミックスを低成長のボイスのビジネスからデータのビジネスにシフトしたりなど、それなりに努力しています。
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