ネットワーク機器の２銘柄

ネットワーク機器の銘柄で僕が注目しているのは：

シエナ（ティッカー：CIEN）

スタレント・ネットワークス（ティッカー：STAR）

の２つです。

その理由はインターネットに対する負荷がどんどん増えており、この２つの企業はそれを手っ取り早く緩和する製品を提供しているからです。

例えばグーグルのユーチューブは一部の映画会社と有料映画配信の試みを始めますが、２～３年後を考えると、これは当たり前になると思います。するとネットワークへの負荷はさらに増加するでしょう。

シエナは光ファイバーの中を走るシグナルの送受信速度を速くすることで同じ１本の光ファイバーの容量を今までの何倍にもするトランシーバーを発売しています。現在１００ギガのトランシーバーを出荷している数少ない業者です。

１００ギガで何が出来るか？ですが、９６０万人のアイフォーンのユーザーが同時に一本の光ファイバー・ケーブル上で音声に支障なく会話できます。

一方、スタレント・ネットワークスはワイヤレスからインターネットへの信号のオンランプを司るワイヤレス・ゲートウエイを作っています。

現在、アメリカでのアイフォーンのサービスはAT&Tが独占していますが（＝これは将来、複数のキャリアーに分散されます）、このサービスのためにAT&Tのネットワークはとても負荷が大きくなってしまい、普通の携帯電話のユーザーの通話が途中で切れたりなど、サービスの質の劣化を招いています。

今後もスマート・フォンの普及はどんどん広まると思うので、ワイヤレス・ネットワークのキャパシティーを拡充しないとどんなに魅力的なスマートフォンが出てもつながらないのでは話にならないと思うのです。

スタレントは去年から今年にかけてとても「出世」した株なので、これからは業績の前年比較がどんどん苦しくなります。さらに経営陣がかなり自社株を処分しているのも気になります。