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2009年9月4日金曜日

ダブル・レバレッジ原油ETFを売り買いしているのは主にヘッジファンド

ダブル・レバレッジETFを活発に売り買いしているのは個人投資家ではなく、主にヘッジファンドであるとする記事がFTアルファヴィルに出ています。
上の持ち株一覧表はその記事からコピペしたものですが、もともとの出典はブルームバーグです。
パワーシェアーズDBダブル・ロング・クルードETFはもろもろの圧力が業界の内外からかかり、清算されることになっています。
FTアルファヴィルの記事では筆頭株主がEWT LLCという会社になっており、これがヘッジファンドであり、とりわけHFT(ハイフリックエンシー・トレーディング)の会社であることを問題にしています。
しかしEWTは所謂、AP(=オーソライズド・パーティシパント:指定参加者)であり、機を見てETFと現物のかい離をさや取りすることを認められ、かつ、期待される存在です。
するとこのETFのAPがHFTであることは至極当然なことであり、またETFの所期の設計に即したことです。

ダブル・レバレッジETFに関してはウォール街の中でも批判があります。相場形成を歪める、ダブル・レバレッジETFがイメージ通り2×とか3×の動きをしないという2点が批判の中心です。

このうち相場形成を歪めるという点は兎も角、ダブル・レバレッジETFがイメージ通り2×とか3×の動きをしないという点を揶揄する人はそもそも信用取引などやったことのない人だと思います。別にETFではなく、普通の信用取引やレバレッジ取引(CFDでも良い)でトレードする場合、2日目、3日目のNAVはT1のトレード結果を受けて出発点がズレるわけですから、当然、ぴったり2×や3×にはなりません。

これはETFの問題なのではなく、レバレッジを使った取引の宿命であり、昔から存在する古典的な問題です。

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