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2009年10月7日水曜日

シエナ(CIEN)にチャンス到来か?

光ネットワーク機器のシエナ(ティッカー:CIEN)がここ2日ほど急落しています。
その理由はシエナが一時は北米最大の通信機器メーカーだったカナダのノーテル(今は倒産して会社更生の途上にあります)のメトロ・オプティカル・ネットワークの部門を買収するという噂が出ているからです。

一昨日、シエナが間違えてニュース・リリースを発表予定前に出してしまい、それによるとシエナは4億ドルのキャッシュ+シエナの株式1000万株(1.3億ドル相当)のオファーを用意しているようです。

株式市場の参加者はこのディールを嫌っており、「シエナがお荷物を背負い込むのなら、もうこの株は処分する」と見切り売りが出ています。

確かにノーテルはこのところ極めて業績不振だったので、投資家の苛立ちもわからないではありません。

しかし今回、買収の話が出ているノーテルのメトロ・オプティカル・ネットワーク部門はノーテルのいろいろな部門の中で最も魅力ある部分であり、「クラウン・ジュエル」であると看做されています。若し、シエナがこの部門を買収すればもともとのシエナの技術力と併せて、たいへん強力な企業になると考えられます。

ただ、買収をすれば一瞬のうちにシエナのバランスシートは醜悪になるし、すぐに利益に結びつかない上、拠点統合も困難だろうと言われています。

今回、売りに出される部門がどの製品を含むのかが明確でないため、現在のところはソロバンがはじきにくいですが、大体、売上規模にして10億ドルから14億ドルのユニットを買う訳ですから、若し、上に書いた買値が正しいのであればPSRで0.5倍以下ということになります。シエナ自体のPSRが約2倍なわけですから、買い物としては結構、安い気がします。

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