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2009年11月8日日曜日

『ワールド・オブ・ウォークラフト』の管轄をめぐって文化局と新聞出版総署がバトル!

週末のNYタイムズに面白い記事を発見しました。
それによると先週月曜日に中国の新聞出版総署(GAPP)ネットイーズ(ティッカー:NTES)に対して『ワールド・オブ・ウォークラフト』は違法だからすぐ閉鎖するようにという指示を出しました。
これに対して水曜日に中国文化局(Ministry of Culture)が「いや、そんなことはない。ネットイーズのライセンスは合法だ。それから新聞出版総署のやっていることは本来、文化局の管轄であり、彼らに舶来のオンラインゲームの閉鎖を指図する権限は無いのだ!」と真っ向から対立するコメントを発しました。
結局、この問題は中国国務院(=中国の最高行政機関)に預けられ、そこでどちらの主張が正しいかの判断が出されるの予定だそうです。

なぜ複数の監督当局がネトゲごときで大バトルを繰り広げているのか?それは中国ではオンライン・ゲームがビッグ・ビジネスだからです。およそ中国人のエンターテイメントのカテゴリーとしてはネトゲはテレビなどよりずっと大きいのです。

中国のネトゲ株は最近のこのような「行政指導リスク」を嫌気して全般に軟調な展開です。一番パフォーマンスが良い株は独自のゲーム・エンジンを所有しているパーフェクト・ワールド(PWRD)で、この株だけはあんまり下がっていません。でもチャンヨウ(CYOU)、そしてその親会社であるソーフー(SOHU)、シャンダ・ゲームズ(GAME)、そしてその親会社であるシャンダ・インタラクティブ(SNDA)などは軒並み冴えない展開です。

この問題がすっきりすれば、またネトゲの株が面白くなる気がします。

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