FEDが利下げのタイミングを模索中

長いことＦＦレートに関するエントリーを書きませんでしたが、そろそろまたタイミングだと思うので久しぶりにポール・ダンシングのお姉さんを登場させます。

今日、バナンキ議長はＮＡＢＥ（National Association for Business Economics）の会合でスピーチし、利下げの余地があることを仄めかしました。

これに先立って、昨日あたりから連邦準備制度のメンバーからタカ派、ハト派、入り乱れたメッセージが急にやかましく出るようになりました。

既に市場の方は５０ｂｐ程度の利下げを織り込んでしまっているわけですから、その市場の催促する通りに振り込んできても、全く意外性はありません。

すると市場は「織り込み済み」としてかえってそのニュースを嫌気する場合もあるのです。つまり：

「ＦＥＤはbehind the curveだ」

というわけです。

そういう風に市場が反応しないように、ＦＥＤとしては一回、一回の利下げで丁寧に弾丸を撃たないといけないわけです。そのためにはどういうアングルで利下げに臨むかを模索するため、市場との対話をはじめないといけません。

そこでMixed signalを送り始めたというわけ。