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2009年6月20日土曜日

プラチナ再訪


上のグラフは中国のジュエリーの小売店、フーキー・インターナショナル(FUQI)の最近の株価です。
週末のバロンズによると最近、中国ではプラチナが凄くブームになっているのだそうです。ジョンソン・マッセイの調査では中国のプラチナ・ジュエリーの需要は去年の11月のボトムから3割~7割も増えているとこと。
話が脱線しますが、高度成長の国とプラチナ人気というのはどうやら密接な関係があるみたいで、日本も昔、高度成長の時代には消費者がプラチナをとても珍重した時代がありました。南アの経営者は今でもその頃の話を懐かしそうにします。
もともとジュエリー向け需要はかなり地金の価格に敏感です。乱暴な言い方をすれば:
1.原料価格が高くなりすぎればジュエリー需要は減る=加工業者が原料の買い付けを絞り込むため
2.他の貴金属(たとえばゴールド)との原料価格のかい離が大きくなると「乗り換え」て安い方をプロモーションする業者が出てくる
という傾向があることが知られています。
今はプラチナ価格がゴールドに比べて割安感が強いので中国ではプラチナ細工のジュエリーを積極的に販売促進しているというわけ。
2番目のグラフは代表的なプラチナ関連株であるインパラ・プラチナム(南ア=チャート出典:CMCマーケッツ)です。プラチナ価格が低迷した理由は世界的な不景気で自動車が売れなくなったから。しかしこれからは:
1.景気が回復基調にある
2.中国、インドなど新興国で今後自動車販売が伸びることが予想されており、これらの国々では引き続き排ガス規制は趨勢として強化される
など、さまざまな強気要因が重なっています。

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