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2009年8月29日土曜日

渇き


上のグラフはS&P500のETF(ティッカー:SPY)の過去1年間のリスクグレードを示したものです。
リスクグレードはその投資対象のボラティリティーを表すリスクメトリックス社の独自指標です。
このグラフを見るとS&P500のボラティリティーは去年の12月のはじめにつけた357のピークからグッと下がって、今は101になっています。
このことは単純化した言い方をすればS&P500の価格のブレがピーク時の3分の1くらいまで低下したことを意味します。
「それが一体、どうした?」
皆さんはそう思われるかもしれません。
でもこれは日計りのトレーダーにとっては重要な意味を持ちます。
つまり日中のボラティリティーが少なくなってきたので、思うようにザラ場の値幅取りが出来なくなってきていることの証拠なのです。
こうなるとCFDでスキャルピングを得意とする人たちは「鬱々として楽しまず」という状況になってしまうのです。
ただ、それではどこを向いても退屈なことばかりか?と言えば、それはそうではありません。結構、ワクワクさせられる展開というのもあります。
具体的には株価が上がっているのに、ボラティリティーも上がっているシチュエーションが散見されはじめているということです。(普通、株価急落時にボラというのは跳ね上がるものです。これは珍しくもなんともありません。)
株価が上昇して、なおかつボラも上がるというのは比較的稀なケースであり、トレーディング的にはロング、ショートのどちらからでも仕掛け甲斐のある、チョッと嬉しい展開です。
最近で言えばファニーメイ(FNM)、フレディマック(FRE)、AIG(AIG)、デル(DELL)、ティファニー(TIF)、インテル(INTC)などがこの範疇に入ります。


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